今回も1万円台の3Dプリンター「Easy threed X1」を動かしていきます。
前回サンプルデータの印刷に成功し、無事に動くことが証明されました。
クッキー型作り放題な理想郷まであと一歩!
今回は自分で作成したデータを印刷してみます。
まずは印刷したいデータをSTL形式にする
最初に、あらかじめ3DCADで作っておいたデータをSTL形式で保存します。
ちなみに私は「Fusion360」というソフトを使用しています。趣味で使うなら無料なのでおすすめです。
実験用に適当に作ったハートの型を使います。
1.ツール→メイク→3Dプリントを選択。
2.印刷したいボディを選択。
3.リファインメント(どれくらいなめらかに印刷するか)を設定。今回は実験なので「低」を選択します。
4.OKをクリックして保存します。
「ボディ1.stl」ファイルが出来ました。これをスライスソフトで印刷用データに変換します。
スライスソフトで印刷用データにする
できたSTLデータをEasywareにドラッグ&ドロップします。
このまま印刷してしまうと薄い方が下になって、印刷しづらくなってしまうので、反転させます。
ボディをクリックするとメニューがでてくるので、「Floor」を選択し、底面にしたい面を選択すると自動で反転してくれました。
向きや配置を整えたら、次は印刷設定です。
画面左上にある4つのコマンドのうち、右のコマンドが印刷設定のようです。
「one-key」「custom」の2つが出てきたので、今回は「one-key」を選択します。
「fast」「standard」「optimize」の3択で、ワンクリックで設定してくれるようです。「optimize」とは最適化のこと。なんかいい感じにしてくれるんでしょう。
今回は「fast」を選択します。「Analying model…」と表示されたまま動かなくなりましたが、ソフトを開きなおしたら普通に動きました。
あとは「Save data」で保存して完了です。SDが差してあれば「Save SD」でも大丈夫なようです。
「ボディ1.gcode」というファイルが出来上がりました。これでファイルの準備は完了です。
いよいよ印刷!
ファイルの準備ができたので、いよいよ印刷してみます。
印刷したいファイルをSDに入れて、3Dプリンターに差します。
いざスイッチON!
…
…動きません。
おかしい。確かにgcodeに変換したし、サンプルは印刷できたのだからプリンターの欠陥も考えにくい。
この短期間で故障した?いやそれは勘弁してほしい。
プリンターを再起動したり、マニュアルを読み返したり、再度スライスソフトにかけてみたりしましたが、再生ボタンが点滅するばかりで動きません。
何とか動かしたいと思い、ググったりYouTubeを見たりして原因を探していたら、それらしいコメントを見つけました。
「ファイル名が日本語だと動かないみたいですよ」
これだわ。そりゃそうですよね、メーカー日本じゃないし。
ファイル名を「heart.gcode」に変更して、再度チャレンジです。
再生ボタンを押して、待つこと数秒。
動いた!!
よかった、欠陥品じゃなかったよ!
そうして出来上がったものがこちらです。
結構荒いですが、そういう設定にしているからでしょう。
無事にハートのクッキー型が出来上がりました!
記念すべき印刷物第一号
ようやく、自分で作った型を印刷することが出来ました。
しかし設定を荒くしたためか、ガタガタでクッキー型としては少々使いづらいものが出来上がりました。
設定を見直して、きれいに印刷できるようにしたいと思います。
ちなみに、今回購入した3Dプリンターはこちらです。
簡単!きれいな造形です!とうとう1万円ちょっとになりました!EasyThreed/エージースリーディー X1 3Dプリンター 本体【正規販売代理店】
安い分、出だしは手こずりましたが、値段を考えるといい買い物だったんじゃないかなと思います。
マニュアルが使い物にならないので、そのうち操作方法をまとめて記事にしたいと思います。