先日のことです。
コロナ禍のなか、スーパーから小麦粉が消え、給食がなくなった影響で牛乳が行き場を失っているとのことで、それならばプリンを作ろうと思いたちました。
そして失敗しました。
画像のようなきれいなプリンとは程遠い、ボロボロのプリンができあがりました。
失敗の原因を調べたので、まとめます。
“す”が大量に入っていた
出来上がったプリンと思しき物体には、大量の”す”が入っておりました。
製菓趣味のプライドを打ち砕かれる光景です。
そもそも”す”とは?
プリンや茶わん蒸しでよく耳にする”す”。これは中にできた気泡のことを指します(証拠隠滅のためにすぐつぶしてしまったため、画像はありません。すみません)。
これによって、見た目が悪いのはもちろんですが、食感もなめらかではなくなってしまいます。
どうして”す”がはいってしまうの?
原因1:温度が高すぎる
プリンに”す”が入ってしまう原因を調べたところ、加熱温度がカギのようです。
卵が固まる温度は65~70℃。一方水の沸点は100℃です。
プリンを高温で焼き上げようとすると、プリン液が水の沸点を超えてしまい、中の水分が水蒸気となってプリンを破壊しながら出ていく、ということです。
原因2:卵をたてすぎ
プリン液を作る際卵をたてますが、ここでメレンゲを作る時のように空気を含ませてしまうと、加熱している最中に出ていこうとした空気がプリンを破壊していきます。
“す”が入らないようにするには?
プリンに”す”が入らないようにするコツは、まずは適温でじっくり熱を通すこと。
そのためには、
- 鍋底に布巾を敷く→鍋底にからの直火を防ぐ
- 湯煎のお湯は容器の半分程度の高さまで注ぐ→温度が急激に上がるのを防ぐ
- 熱伝導性の低い器を使う→温度が急激に上がるのを防ぐ
- 弱火でじっくり→プリン液の沸騰を防ぐ
これらが重要です。
今回の失敗では、湯煎の湯量が足りていなかった・器としてステンレス製のボウルを使用したことが原因のようでした(夢のビッグプリンを作ろうとしたのですが、無謀なことはするものではありません)。
次に、卵をたてすぎないことです。
そのためには、
メレンゲなどを泡立てるときは空気を含ませるように、円を描くように混ぜると思いますが、プリンを作る際はボウルの底から離さないように、左右に動かすように混ぜます。
こうすることで空気が入らなくなります。
失敗作、捨てる?食べる?
今回できてしまった失敗作プリン。捨てるのはもったいないし、でも夫に見られたくない、かといって一人で食べるには大きすぎる。さてどうしたものか。
結論を言うと、完全につぶしてアイスにしました。
我が家にはハンディブレンダーがあったので、プリンをカラメルもろともつぶした後、冷凍庫に突っ込みました。つぶしてしまえば”す”は分からない。
プリンアイスの完成です。夫は喜んでくれました。
アイスにする場合は、冷凍途中に混ぜる回数が多いほどなめらかなアイスになりますが、それが面倒という方は製氷機に注いで凍らせてもいいと思います。一口大のプリンシャーベットができます。
そもそも失敗しなければいいのですけどね。
プリンにはまた挑戦して、うまくいけばレシピとして投稿したいと思います。